DM制作秘話

2023.05.12

Illustrator(イラレ)からInDesign(インデ)にデータを変換、略して「イラインデ変換」DM

みなさんこんにちは。大阪登録センター センター長の山手です。

GWはどこに行っても人が多いですよね。

なので、5月の良い気温良い天気の普通の土日が、私は1年で1番好きな休みですね。

剣道に行って汗かいて、稽古の休憩中に面を取って、風に当たりながらポカリをグビグビ飲む。

これに勝る幸せはなかなか無いと思っています!

(高校時代の地獄の夏合宿を思い出すと、より幸せに感じます!)




さて、今回は「カタログをイラレからインデに変えるべき?」DMのご紹介です。

長年作り続けている総合カタログ、Illustratorで作るのって実際どうなの…?

そんなニッチなお悩みにフォーカスしたDMの制作秘話をご紹介します。

ポイントは、リアリティ。

弊社あかがねで取引実績のある製造業のメーカー様・商社様のカタログデータの中で、実際に私が遭遇したものの中から頻出トップ5を選びました!


イラレ(Illustrator)とインデ(InDesign)。そもそもの違いは?

同じAdobe社のDTPアプリケーションですが、用途が違います。

簡単に言いますと、イラレは1枚物の制作用、インデは多ページ物の制作用です。

それぞれに特化した機能とUIになっており、デザインの自由度が高いのがイラレ、デザインの自由度が低い分多ページを効率的に作れる機能があるインデ、そんな感じです。

 では、「多ページ物」をイラレで作るとどんなことが困るのか?

そこにフォーカスしたのが今回のDMです。

多ページ(Multi page)、多言語(Multi language)、多媒体(Multi Media)が得意な「3M」屋のあかがねが経験した

実際の事例をもとにご紹介します。


「ページがずれたら全ファイル開いてノンブル修正」問題

書いて字のごとく、です。

いや、100ページを超えるカタログをそんな作り方しないでしょう?と思う方もいらっしゃると思います。

 

でも、実際あるんです。本当です。(制作会社泣かせです…)

 

製造業の商品カタログは、新商品の追加や廃番品の削除は日常茶飯事。

スペースが限られた印刷物には、より売れ筋の商品を載せておきたいですから。

 

ただファイルを開いてページ番号を変えるだけならまだわかりやすいですが、問題はそれだけじゃなく。

本文の中に散在する「参照ページ」がやっかいなんです。

(ここはDMに書ききれなかったので、泣く泣く割愛しております涙)

最終的に影響する箇所は数カ所でも、その数か所を探すのが難しい!

メーカーさんは商品のことよくよく知ってらっしゃるので、「こことここ直しとけばいいやん」とすぐ指示できちゃいます。

しかし、制作会社目線で言うと、「本当にその箇所だけなのか?」目を皿にしてチェックするんです。。

 

★インデなら、ノンブルの自動挿入、参照ページの一括変更が可能です。


「ページごとにフォントが違う」問題

え?何が困るの?と思わないで下さい。

たかがフォント。されどフォント。

ここに書ききれない影響があるのです。

 

1番最悪なのが、「ライセンスを持っていないフォントを使ってしまっており、フォント会社からクレームが来る」というパターン。

最初に作ったのが誰かわからない古~いデータで実際にあったことです。

こういった自体を防ぐために、自社のドキュメントで使用するフォントをしっかり規定し、統一しておきたいところ。

しかし、このフォント統一の作業は、前述のノンブル同様、1ファイルずつ開いてやるしかないんですよね。

 

★インデのブック機能で、フォントの一括変更が可能です。


「箇条書きのところがページによってバラバラ」問題

もういいじゃん別に!と思う方もいらっしゃると思います。

しかしこれ、後々困るんですよ。

 

総合カタログに掲載している商品情報って、今やコーポレートサイトの商品ページや、ECサイトにも使われる時代です。

その時に商品の特長文が、ページによって箇条書きの設定がバラバラだと、

●超高精度!

超高精度!

で不統一になる可能性があるんです。

 

いや、●があるかないかだけじゃん、と侮るなかれ。

Webページの表示を決める仕様で、「●」の前に改行コードを入れる等と設定を入れたりすることがあるので、不統一はまずいんです。(そもそも見た目揃ってないのも目立ちますし)

 

これ以上はもう細かすぎて伝わらない…ので、このへんで。

 

★インデなら箇条書きを含めたスタイル管理が可能です。


「表がキレイにコピペできない」問題

これが、最もわかりやすいイラレ vs インデの問題です。

イラレは、Excelのように扱える表挿入機能は無い。インデはある。それです。

 

営業さんが、カタログのPDFから表をコピペして、オリジナルの営業資料を作るシーンで、きっと「んもう!」となっていると思います。

 

イラレで無理やり表を作ると何が怖いか、修正ミスです。

 

Excelやインデの表なら、修正指示をしたセルが1つだったら、その1セルを修正するだけ。

しかし、イラレの表の場合、指示したセルがどこのセルと繋がってるテキストボックスかわからない。

修正することで意図していないセルが変わってしまう…なんでことがまぁ起こります。

しっかりチェックして見つかればいいですが…

 

★インデにはテーブル(表)機能があります。


「ファイルが重すぎて開かない」問題

これはイラレだから、という理由だけではないですが、

総じてイラレだけで作っているカタログのデータは、重い!

 

画像のサイズが影響していることも間違いないのですが、

これは私の個人的な経験上、イラレで総合カタログ作っている場合、画像のサイズを気にせずカメラマンからもらったデータをそのまま使ってます。(1,000画素超えるような解像度のやつ)

イラレ→インデ変換の際にはぜひ、画像のリサイズもおすすめします。

 

イラレ特有の要因とすると、作業する人は1ファイルずつ開いて作るから、全ページ分のデータがどれくらいの容量になっているか気にしないからでしょう。

さらに、共通で使っている画像やオブジェクトも1ファイルイラレを作るたびに必要になるので、データが重複して重くなる。

 

★インデのブック機能の共通リンクファイルの管理で容量を軽くしましょう。イラレ・インデに限らず画像サイズは適切に!


イラレをインデに変換、踏ん切りがつかない方は

いかがでしたでしょうか。ニッチすぎてすみません。

 

「いや、制作会社の都合でしょ?全然困ってないよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、そのままイラレで作り続けられるならそれで良いと思います。

しかし、昨今のDXの波、いろんな社内のデータが連携していく将来を見越すと、そうも言ってられない状況が突然来ます。

 

とはいえ、今のデータを作り変えるとなると予算が…社内の説得が…とハードルがあるのもわかります。

まずは、自社のカタログデータの“問診”を受けてみませんか?

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